「過去」と「ご縁」

「先生は色んなご縁がたくさんあるのですね」
先日、講師として参加させて頂いたとある講演会後の懇親会で、隣に座った現役東大生が屈託なく、そう感想を伝えてきた。
「実はボクだけでなく全員ご縁だらけなんよ。ストーリー構築できるかどうかの違いやで」
そう答えると、東大生の顔は「?」だった。

「現在の自分」は「過去のすべての出来事」で構築されている。受験失敗も成功も。失恋も交通事故も。
両親の結婚も離婚も。日本が太平洋戦争に負けたことも。恐竜が滅んだことも。ビッグバンも…
どれが欠けても「現在の自分」は存在しない。
「ある特定」の過去の出来事が「現在の自分」を形成しているわけではない。
だから「現在の自分」がハッピーなら「全ての過去」を肯定できるのだ。
ときに、人は「不満足な現在の自分」の原因を「ある特定」の過去の出来事に責任転嫁する。
自著「病は口ぐせで治る!」にも記したように、人間の脳はある情報にフォーカスすると、その周辺の情報が集まる(無意識が勝手に見つけるのである)。
「ネガティブな過去」にフォーカスすれば、その周辺情報ばかり収集することになり、海馬の奥底に蓄積し、固定化される。
「ネクラ人間」のできあがり。
そうなりたくなければ、「ネガティブな過去」を参照することは即刻止めべきである。
「現在の自分」を形成する「特定の過去」なんてないことをイヤとゆうほど知るべきだ。
全て「必要な経験」なのである。
だから「現在の自分」を説明するときは、適当に過去を見繕って、「エエ感じ」に仕上げてあげれば良い(ウソは止めた方がいいけれど…)。
「今」がハッピー、全過去肯定。
ただそれだけなのです。

原田文植

 

■原田文植 著作
「病は口ぐせで治る!」
フォレスト出版
病は口ぐせで治る!原田文植
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一食生活

もう2週間ほど「一日一食生活」を続けている。
誰の影響でもないし、健康法などというつもりもない。
「人体実験」のようなものである。
ただ「一日三食」というのは自分の体質的には「食べ過ぎ」だと思っていた。
食後しばらく使い物にならないのもイヤだった。
空腹感らしき感覚は確かにある。
「ホンマに腹減ってるか?」
これを常に確認している。しっかり問い合わせると意外と「否」が多い。
午前・午後の外来は空腹で行っているため大変快調である。
ただ「人の腹を減らす患者さん」がたまに出現する。
「食べる」話ばっかりする患者さんだ。本当に食べるのが好きなのだろう。
だから情動が伝播してしまうのかもしれない。

夕食は自由に食べることにしている。
ただし、いきなり食べずに、まずしっかり眺める。
そして素材の確認をする。時空を超えて自分の目の前に現れたご縁を感じる。
「北海道の養鶏場からきたニワトリかあ」とか「インド4000年の叡智(知らん)」
などなど… これはカレーのとき(非常に多い)。
この作業をきちんと行い、ゆっくり噛みしめながら食せば、過食はかなり防ぐことができる。
ストレスが溜まったら食べたくなることは以前から自覚している。
継続できているので、かなり自分の心が安定しているのだと思う。
何より
「空腹を楽しむ。そこそこの食事で満足している」という「口ぐせ」を朝晩唱えているからだ。

マジで効果絶大です。お試しあれ!

 

原田文植

 

■原田文植 著作
「病は口ぐせで治る!」
フォレスト出版
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シャイ

「関西のどちらのご出身なのですか?」
ライブイベントで森崎君というドラマーに声をかけられました。
リハーサルで、メンバーに私が関西弁で話しているのを聞き、興味を持ったそうです。
会話を交わしているうちに母校の所在地と森崎君の出身地が同じだったことが発覚しました。
森崎君は20代のときに、言葉もままならないまま、ジャズを極めたくて単身ニューヨークへ飛び込んだそうです。
ニューヨークでは知らない中国人とルームシェアしていたこと。7年間過ごす中で音楽家としての信頼を勝ち取っていったこと。
こちらからも色んな話をしました。初対面なのに打ち解けられたのは関西人同士ということもあるかもしれません。

「音楽は競争ではなく、強調である」
ジャズの帝王マイルスデイビスの言葉です。ジャズの演奏では初対面同士ということもよくあります。
気さくに話かける森崎君は協調性があるのはもちろん、どこでもいつでも同じ態度なのでしょう。

概して日本人は「シャイ」な人が多い。
「シャイ」を克服したいと思っている人は多いけれども、「アイツはシャイだから」で許されるムードがあるのもまた事実。

提言します。
「シャイは許さん!」

「シャイ」というのは、「幼稚な自意識」の現れです。幼児でさえ人見知りをします。
隣のオッチャンとハグしろとまでは言いませんが、目が会えば会釈できる世の中になれば、これほどのセキュリティはありません。
「シャイ」に隠れこむ態度から、その人物が「敵」か「味方」かを判定することはできません。

森崎君は、人柄同様ドラミングも唸るほど素晴らしいものでした。

 

原田文植

 

■原田文植 著作
「病は口ぐせで治る!」
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