誕生日はめでたいのか?

「若さを保つ秘訣は真面目に生きて、ゆっくりと食べて、年齢を偽ることよ」

アメリカで「コメディの女王」と謳われた ルシール・ボール の言葉である。
最近は芸能人でも、年齢を偽るのは困難なようだが…

大切な人たちが誕生日を祝ってくれる。
ハッピバースデートウーユー♪
世界で最も有名な歌のひとつに違いない。
毎年毎年この歌を聴きながら、自分の年齢を「心と身体」に刻んでいくわけだ。
「年老いた」と自己暗示をかけることになる。

2016年大阪大学の松林哲也准教授らの発表である(”Social Science & Medicine”)。
1974年~2014年まで40年分の人口動態調査から、事故や自殺で死亡した約207万人の状況を解析。
すると誕生日と死亡日が一致した死者数は8,000人!
誕生日以外に死亡した平均死者数5,700人の約1.5倍だった。
自殺がダントツだったが、事故、溺死、転落死なども、他の日よりも20~40%多かった。
事故死と認定された自殺も隠れていることを考えれば、潜在的にはもっと大きいはずだ。

「孤独に迎える誕生日」が自殺に走らせるのでは、と考察されている。
「社会的交流」の欠如は自殺の大きな原因の一つと考えられている。
最近の発表で、「社会的交流」の欠如が「認知症」の発症原因にもなると報告された。
できるだけ多くのコミュニティに属し、そしてコミュニティを大切にする必要があるようだ。
祝ってもらって自分の加齢を痛感させられ、祝ってもらわなければ自殺したくなる…
「誕生日のお祝い」というのも罪深いものだと思う。

と言いながら、娘にピアノ伴奏つきで「ハッピバースデー」を熱唱する自分がいる。
イヤでも自分の年齢を意識させられ続ける人生にエントリーさせてしまったわけだ…

 

よろず相談所 ONE LOVE
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

Oisix(おいしっくす)

日比谷花壇

病名と偏見

中学時代の同級生から相談を受けた。
息子の大輔(小4、仮名)がADHDと診断され、服薬指導されたそうだ。
飲まさないといけないのか?
という内容だ。
大輔とは何度も会っている。
最期に会ったのは昨年の秋だが、年齢相応で「少々落着きがない子供」程度にしか感じなかった。
学校の成績も良い。特に、興味を持ったことへの没頭はすさまじい(戦国時代にはまっている)。
「大輔がADHDなら、お前なんか今もADHDや」
お互いに言い合っている。
一年以上診てもらっている主治医から初めて投薬された。
内科医の印象からすると強いクスリだ。
実際に「覚醒剤」の代用として使っている依存患者もいる。
投薬する側にとっては注意が必要なシロモノだ。
経緯の詳細を知らないので、安易に批判はしない。
ただ投薬の理由が、「自信を失っている」「ADHDによる二次被害の予防」とのこと。
であれば、やはり親の態度や接し方が重要だと考えたので、少しばかり助言をした。

子供はちょっとしたことで、自信をつけたり、失ったりする。
外来に定期受診している大川さん(52歳男性、仮名)の長男が志望大学に受かった。
長男もウチの外来にしょっちゅう通っていた。
少し自慢になるが、ウチの外来を受診した受験生の志望校合格率はすさまじい。
「記念受験」した学校に受かることもしばしばある。
高校生くらいまでなら、医師(や権威を感じている大人)の助言や称賛はめちゃくちゃ効くのだ。
大川さんからも「先生のお陰だ」と言ってくれていて恐縮している。
ちなみに大川さんは2月生まれ、奥さんも2月生まれだ。
夫婦ともに「早生まれ」で苦労した(?)と思い込んでいる。
だから、子供は早生まれにならないように計算して産んだそうだ!
医師で著作も多い和田秀樹氏が言っていたが、東大生は4月~6月生まれが圧倒的に多いらしい。
幼少時の4月生まれと翌年3月生まれでは同じ学年と思えないほど学力・体力ともにとてつもない差があるケースが少なくない。
和田氏は、「早い段階で「自信」をつけたことがその後の人生に多大な影響を与えているのでは?」という仮説を立てている。
この仮説が正しければ、親や学校の先生が、「自信」をつけさせるような介入が有効に決まっている。
ADHDと診断されることで、親子共々「無用な偏見」を持ってしまう可能性もある。
ADHDは日本語で「注意欠陥/多動性障害」と訳される。
「発達障害」「適応障害」もそうだが、「障害」という言葉は disorder の訳として適切なのだろうか?
強すぎる気がする。自著にも書いたが、「言葉」には必ず「映像」と「情動」が引っ張り出される。
であれば、本人、家族、周囲の人々、さらに医師の心理にまで影響しかねない。
患者さんに「病名」を与える。
それは、多くの「偏見」と自らの「先入観」を育てることになりかねない、と自戒する。

 

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日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

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悪いのは顔と頭だけ

高齢の患者さんの自虐ネタだ。
誰が言い出したのだろう?よく耳にする。
顔はともかく「頭が悪い」というのは止めた方がいい。

話はかわるが、先日、引っ越しをした。新居は西日が非常に強いので、「日よけ」をしたいと思った。
どうしようか、と思索しつつ、ネットで調べてみた。実に便利な時代だ。
どんな「悩み」も解決できるような気になる。
ちょっとした日よけから業務用テントまでさまざま。値段もさまざま。
どうせなら通販よりプロに頼んだ方が良さそうだ。プロを探そう。

問題の大半が解決したような気になり、妻と子と4人で公園へ向かった。
ほんの10メートル歩いたかどうか。目に飛び込んできた。
テントを専門に扱うお店だ!定休日でシャッターは降りていた。
にも関わらず、印象的なほど存在感を出していた。
手持ちのスマホで調べたら、かなり有名なお店であることが判明した。
10年間この町に勤務し、数えきれないほどこの通りを歩いた。
交差点の角にあるこの店の「存在」は認知していたが、「業務内容」は全く目に入ってこなかったのだ。
今朝、自分の欲していたものが、数分後、数メートルの場所で見つかった。
まさに「人間は意識したものしか目に映らない」が起こったのである。

話を戻そう。なぜ「頭が悪い」と思わない方がいいのか?
自分が「頭が悪い」と意識すると、本当に頭が悪くなってしまうからだ。
「頭が悪い」ことを追認する情報ばかりが目に入ってしまうからだ。
「やっぱり頭が悪い」「頭が悪いから名前が出てこない」…
心にも身体にも良いはずがない。
「忘却は頭が良い証拠」、くらいに思っておいた方が良い。

 

日本メディカルコーチング研究所
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デアゴスティーニ

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